海外の映画スタジオでCGアニメーターをやっている若杉です。
- ジンバルロックの前に
- そもそもジンバルロックってなんだろう?
- ジンバルロックによる問題点とは?
- ジンバルロックが起きたらどうすればいいのか?
今回はジンバルロックについて色々と知りたいという初心者の方の為に、ジンバルロックについて、それぞれのトピックで順を追って解説してきたいと思います。基本的にこの記事はクリエイター目線で、今までの経験を踏まえて書いているので、細かい部分の説明や必要のなさそうな部分は省略しています。
ジンバルロックの前に
まずは、ジンバルロックとは何か?についてから、書いていきます。ただし、ジンバルロックの話をする前に、そもそもMayaでのXYZ軸についての扱いと、ジンバルとは何かについて先に説明しておきます。
XYZ軸の扱い
Maya上でのXYZ軸について、絶対に知っておいた方がいい豆知識をまとめてみます。
まず前提として、実は、Mayaの画面上に表示されているマニピュレーターの軸の方向とグラフエディターで表示される軸の方向が合っているとは限らないのです。
つまり、、、このマニピュレーターをY軸の方向に上に上げたら、本来ならこうなるはずなのです。(グラフエディター上でも、Y軸の値、つまり緑のカーブにしか値が入らないはず。)
しかし実際はこうなることもあります。こうなると、わけわかんなくなるわけです。笑
なんでこういう事が起こるのかというと、直感的な操作性を優先するために、Mayaの画面上では、仮想のXYZが使われる事があるので、実際の軸の方向とは異なる場合があると言うことです。(グラフエディターの方は常に正しい軸を示しています。)
つまり、本来のXYZ軸は実はこんなだった、、、なんてこともあるんですね。そうすると、グラフエディターでXYZ全ての値に数値が入ったのも納得ですよね。
なんでこんな事するの?というと、いつも正しい軸を表示していると、感覚的に物を動かしたりする (軸は異なるけど、真上に上げたい時など)のが面倒だったりするので、こういう機能がついてるんですね。 では正しい軸を表示するには、どうするかと言うと、、、
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