アニメーションエイドってなんですか?

CGアニメーター向けすぐに使えるメモ45(眉毛の上下と演技について)

こんにちわ、海外でCGアニメーターをやっている若杉(@ryowaks)です。

眉毛の上下の動きの演技をしっかりと作りたい

という人の為に、今回は眉毛の動きと演技についての内容を書いていこうと思います。眉毛の動きはキャラクターがしゃべる時にただランダムに動かせばいいという物ではありません。しっかりと自分が伝えたい意図が伝わらないとちゃんとした演技とはなりません。眉毛がどう動くのか?で実は伝わってくる情報がかなり変わってきたりします。

どういう状況で眉毛が上がって、どういう状況で眉毛が下がるのか?

個人的に普段から実際に仕事でもかなり使える、眉毛の動きと演技の基本的なルールについての話をまとめてみようと思います。

MEMO

ちなみに眉毛の形について基礎的な部分を知りたい!という方はこの記事も参考にしてみてください。

CGアニメーター向けすぐに使えるメモ28(眉毛について)

①声のトーンとの関係

基本的に声のトーンの高さと眉毛の上下は比例します。高いトーンで喋っている時には、眉毛はあがり、低いトーンで喋っている時には眉毛もさがります。(必ずしも実際にセリフを喋っていなくても大丈夫です、何も喋っていなくても表情などからこういうセリフを言いそうというニュアンスだけでも同じように使えます。)


セリフ自体ではなく、セリフを喋っている時の声のトーンに注目しましょう。声のトーンが上がってる部分で、眉毛も上げます。逆に声のトーンが下がる部分で、眉毛も下げます。

注意
実はこの声のトーンというのは、サブテキストの一部です。サブテキストは文字で書き出したりすることも多いのですが、出来たらどんなトーンなのか?というのもサブテキストを考えるときに考慮しましょう。

​​CGアニメーター向け サブテキストの正体

②疑問を投げかける時

疑問を投げかけるときに、相手のキャラクターに答えをすでに期待している時には眉毛は上がります。本当に答えが分からず、疑問を投げかけている時には眉毛は下がります。

わかすぎ

このようにほとんど同じセリフで同じトーンでも、サブテキストの微妙なニュアンスの違いによって眉毛の動きも変わってきます。逆に言うと、ここまで繊細なニュアンスまで眉毛の動き一つで印象として作れるというのはアニメーションの演技の面白さですよね!

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