こんにちわ、海外でCGアニメーターをやっている若杉(@ryowaks)です。
速い勢いで動いてくるものが止まるときの動きをリアルに作りたい
という人の為に、今回は「オーバーシュート」というものについてお話します。この「オーバーシュート」とオーバーラップを間違えて覚えている人もいると思うので気をつけてみてください。
人間の動きは、特に速い動きの時には、急に止まる事は出来ません。少し行き過ぎてから止まるのが実は自然なのです。この急に止まれなくて少し戻る動きのことのをオーバーシュートと言います。オーバーシュートをうまく使えるかどうかでかなりアニメーションの見た目のクオリティが変わってくると思っているので、しっかりと使えるようなるといろいろと表現の幅が広がって面白いと思います!
オーバーシュートとは
「オーバーシュート」というのは簡単に言うと、、、
特に速い動きの時に、少し行き過ぎて止まる
という止まり方の事を言います。ボールを使っての動きはこんな感じになります。
カーブはこういう形になります。
オーバーシュートの作り方
作り方はとても簡単です、
①まずは普通にAからBへ動くキーを作る。
②次にどの辺りに戻ってくるのを最後のポーズにするか決めてキーを打ちます。オーバーシュートの動きというのは行き過ぎてから戻って来る動きなので、どの程度戻るのかここで決めるということです。
③最後にそのキーを右にずらしていくと、変なポーズにならずに簡単にオーバーシュートが出来ます!
キャラクターの腕の動きに応用するとこんな感じになります。肘が一旦下がって、下がりすぎて少し上に戻ってくるのがわかるでしょうか?
こういう動きの時にも少しだけでいいので、「揺れもの」の動きを入れるとよりいい見た目になります。
止まり方の2パターン
実はアニメーションで止まり方というのは2つのパターンしかありません。ひとつが、スローインするパターンで、もう一つが今回の記事のオーバーシュートです。
どういう時にこの2つを使い分けるのかというと、動いているもののスピードや重さによって変わって来ます。ゆっくりで動いていたり、重いものは割とスローインするパターンのものが多いです。一方、軽くて素早い動き(四肢や、頭など)はオーバーシュートしても不自然ではありません。
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