アニメーションエイドってなんですか?

CGアニメーター向けすぐに使えるメモ10(重心について補足)

海外の映画スタジオでCGアニメーターをやっている若杉です。

重心について基礎的なところは前に書いたのですが、

CGアニメーター向けすぐに使えるメモ8(重心について)

重心についてもっと実践的で具体的な例を出してほしい!

という人の為に重心について補足を簡単に書いてみます。今回は、もう少し実践的な内容と例外について触れておこうと思います。

とてもよく見る間違い

体を前に倒す時に、そのまま体を腰から前に倒すだけのポーズを作ってしまう人を良く見ます。体を前に倒すと、上半身の重さの割合が前の方に多くなるので、重心が前に傾いて、重心から下に引いた線が足の外へ出てしまいます。そうするとバランスが崩れて、結果として前に倒れてしまいます。

体を前に倒す時には、体のバランスを保つために、必ず、腰を後ろへ引きましょう。こうすることで、体のバランスを保ったまま体を前に倒す事が出来ます。

バランスが崩れても大丈夫な場合

アニメーションのポーズを作る上では、必ずしも全てのポーズがバランスが取れてないといけないわけではありません。もっと言うと、バランスが崩れていないといけないポーズもあります。アクションの途中の1ポーズなどの場合はバランスが取れているとアクションとして成立しません。 例えば、歩きのアニメーションの場合には、歩きの動きのメカニズム的には「前に倒れそうになって足をだして体重を支える」の繰り返しの動きになりまうす。つまり、バランスが悪いからこそ前に進めるわけです。

このように動きの途中のポーズの場合は例外として少し注意が必要です。

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