5、足の離れ具合と重心のブレ
もうひとつ、走りのアニメーション方で気をつけておいてほしい事があります。それは走りの動きの時の重心のブレです。
歩きと走りで重心の面で意外と決定的にちがうのは、走りの方が重心の(左右の)ブレが少ないということです。
重心のブレが少ないというのはどういうことかというと、腰の左右の動きが少なくなります。またそれに伴って、両足の接地の位置が一直線上に近くなります。
もちろん走り方によって左右のブレをわざと出す事は出来ますが、自然に走る場合は歩きよりも左右のブレは少なく安定します。また、重心のブレが少なくなることにより前進以外の無駄なエネルギーの消費がなくなるという側面もあります。
基本的に歩きもそうでしたが、人間の動きは根本的にかなり省エネです。
6、足の運び
歩きと同じですが、基本的にはひざ下は振り子のイメージで、最後のコンタクトのポーズの直前までは膝を先行させるような動きにするといいです。
ひざ下のポーズの感覚としては、数字の「4」と「7」をイメージするといいポーズになると思います。
角度は走りの速度やどれくらい本気で走っているのかによって変わってきます。
7、腕の振り方
上半身の動きはこれも歩きと少し違う部分です。腕のポーズに関しては少し曲げたポーズを維持するイメージを持つといいです。
リラックスして腕を振り子の様に振る歩きの時とは少しちがいます。曲げたポーズを維持しつつオーバーラップする感じです。
8、上半身のひねり
ポーズを維持するということはそれだけ力が入っているということなので、上半身のひねりの動きもそれに伴って歩きよりも大きくなります。
ただし、左右のバランスに関してはバランスを取るようにしたいので、頭の位置は基本的に中心に残すようにするといいです。また、地面を蹴る側の骨盤が上がるので、バランスを取るためにその方向とは反対側に上半身を回転させるような感じです。
まとめ
今回は「走りのアニメーション」の基礎についてまとめてみました。歩きに続いて初心者のアニメーターが最初にチャレンジするアニメーションのひとつだと思います。ただし、この記事を読んで分かった人もいると思いますが、実は重心移動がしっかりと出来ていないといけなかったり、かなり難しい動きだったりします。
また、観客にとっても普段から見慣れている動きなので、簡単に違和感を感じてしまいます。
難しいですが、逆に上手く出来ると就活などでとても強い武器になります!ぜひチャレンジしてみてください!
では最後まで読んで頂きありがとうございました!
とても助かりました。