海外の映画スタジオでCGアニメーターをやっている若杉です。今回は、
力のつりあい
という中学でならう物理法則について説明していきます。
力のつりあいとは、物体や体にはたらいている2つの力がつりあって、動きが止まっている状態のことです。物体が止まっている時には、力のつりあいが取れています。
シンプルに鉄球を掴んでいるだけのポーズですが、実はここには重力という下に向かった力と、鉄球を引き上げる腕の上に向かった力の2つがつりあっているということになります。ここでポイントになってくるのは、このつりあいが崩れた時です。
ボールを手放した場合
例えば、掴んでいるボールを手放した場合。この場合には、このつり合いが崩れるということになります。
つり合いが崩れているのに、つり合いが取れていた時と同じようにその場にとどまると、元から力のつりあいが無かった印象になってしまい結果的に物理的に説得力が欠けてしまいます。
このように、ボールを手放すことで手にかかっていた重力が無くなるので、手で鉄球を引き上げる力の作用でボールを放した瞬間に腕が上に上がるのが物理的に正解です。
もともと釣り合ってた力なので、ボールの重さによってこの上方向への反動の大きさは変わってきます。
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