こんにちわ、海外でCGアニメーターをやっている若杉(@ryowaks)です。
アニメーションで、ガタガタしないメリハリのある動きをつくりたい!
という人の為に今回は、動きの軌道について話してみようと思います。特に動きの軌道で、「孤を描く」というのはアニメーションの専門用語で言うところのアークと呼ばれるものです。特に人間や生き物の動きの軌道は必ず弧を描くように動きます。急に動きの方向が変わったりすると、ロボットのような動きになってしまいます。
[note title=”アーク”]動きの軌道で、 孤を描きながら動いていくというアニメーションの専門用語[/note]
https://www.youtube.com/watch?v=pzrT1BAnQdE
注意
必ずしも大きな弧を描いて動かす必要はありません、手足などは割と速く動くこともあります。ポイントは速く動くときには、方向が変わる数フレームだけ弧を描くようなポーズを入れます。これはスペーシングという話も関わってくるので、スペーシングの記事も確認してみてください。アークを確認する時に僕が主に注意することは、、、
①きれいな弧を描くこと
もっとも基本的ですが、動きのすべての部分でチェックするようにしましょう。
手首や、頭など動きのポイントになる部分のそれぞれフレームでの位置の点を結んで、きれいな軌道を通るようにするといいです。Mayaの軌道をチェック出来るツール、Editable Motion trailなどを使うとチェックがしやすいと思います。
②動きのスピードとキーの間隔のチェック
キーの間隔のとり方のことをスペーシングと言います。前項でも出てきましたが、この動きの軌道に関しては、スペーシングという考え方も関わってくるのでスペーシングについても抑えておいてください。
動きのスピードが速い ⇒ キーの間隔が広い
動きのスピードが遅い ⇒ キーの間隔がせまい
この、「ものが動くスピード」と、「フレームごとの間隔の広さ」の関係は直感的に理解出来るくらい頭に入れておくことが大事です。
③スペーシングを均等にしない
スペーシングが一定というのは、動きの速度が常に一定ということです。動きの速度が一定だとメリハリの無いぬるっとしたCGっぽい動きになってしまいます。
人間や動物などの自然な動きは実はメリハリのある動きになっています。スペーシングを均等にしてしまうと、逆に不自然な印象になってしまいます。
読んで頂いてありがとうございました。アークはアニメーションのルールの中でも最も基礎的なもののひとつです。感覚的に分かるくらい基本的なところはしっかりと抑えておくときっと役に立つと思います!もし少しでもお役に立てていたらシェアしてもらえると嬉しいです!
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