アニメーションエイドってなんですか?

デザイナー志望学生必見 就活用のポートフォリオで気をつけたい5つのポイント

海外CGアニメーターのわかすぎ(@ryowaks)です。普段はバンクーバーの映画スタジオでハリウッド映画(今まで関わった作品)作ってます。週末はオンラインスクール(アニメーションエイド)でアニメーションを教えてます。

先日ツイッターでこんなツイートをしました。

デザイナー志望の学生の作品集についてのツイートですね。ちなみに就活用に使う作品集のことを一般にポートフォリオ、デモリールとか言ったりします。もし知らなかったら覚えておきましょう。

今日はこのツイートをより深堀りして、ひとつづつ解説していこうと思います。今回の内容を抑えておけば、学生が就活する際に簡単に他の学生と比べて頭一つ抜きんでる事が出来ると思います。結構役に立つと思います。

今日の記事は、、、

これから就活でしっかりと仕事の内定がもらえる作品集の作り方のコツが知りたい!

という学生に向けて、作品集で絶対に抑えておきたいポイントをまとめてみようと思います。

ちなみに僕の場合は、今回のポイントを全て意識して作品集を作ってピクサーとソニーピクチャーズからオファーをもらったので一応効果はあると思います。


内容に入る前に、一番最初に大前提として覚えておいてほしいのですが、今回の記事はそもそも技術やスキルがしっかりとあることが前提です。

どういうことかというと、技術やスキルが無いけどこのポイントさえ抑えておけば就活で成功できるという話ではないので気をつけてください。こういうクリエイティブやデザインの仕事は一番問われるのは個々のスキルなので、勉強を始めたばかりでそこが足りない人はまずはそこをしっかりと勉強することを目標にするといいです。

ちゃんとしたスキルがあった上で今からお話する5つのポイントをおさえておけば就活に関しては無敵だと思います。

働きたい会社

ポートフォリオを作る上で最も大事なことは、自分のポートフォリオからどこの会社にいきたいのか?というのが見えるかどうかだと思います。そもそもの前提の話として就活用のポートフォリオというのは自分のための作品集ではありません。相手に自分の事を売り込む為の道具です。

  • ゲーム会社に応募したいのか?
  • アニメの会社に応募したいのか?
  • 実写合成系のリアルな映像会社に応募したいのか?

最低限この辺りは自分のポートフォリオを見たときに伝わらないとだめだと思います。良くあるのが、例えばゲーム会社に就職したいのにアクションのアニメーションがなかったり、アニメ会社にいきたいのにアニメ的な表現に特化したアニメーションが無かったりみたいな感じです。

これだと自分のポートフォリオはその会社へのアピールにならないと思います。

ここまでは最低限やらないとダメな基準ですが、もし出来るならもっと深堀りするといいです。

例えば同じゲーム会社であっても、物凄いリアルなアクションゲームを作っている会社やストーリーを見せるようなシネマティック重視のゲーム、かわいいキャラクターが中心のゲームなど色々な種類があります。それぞれ自分はどういう会社を目指しているのか?ここまで具体的に意識して作品作りが出来たら、他の学生と比べてもかなり差別化出来ると思います。

ハリウッドの映画スタジオでも同じです。ピクサー、ディズニー、ドリームワークス、ブルースカイ、ソニーそれぞれ少しづつ好まれる表現が違ったりします。

そもそも違いが分からないという場合はまずはリサーチしてみましょう。もしくはその会社に所属するデザイナーに直接聞いたり、説明会に参加したり、リサーチ不足もこの場合は行きたい会社が見えない根本的な理由になっているかも知れません。

Autodesk(オートデスク)

やりたい作品

これも働きたい会社と同じような感じなのですが、会社という枠を無くして具体的な作品を目指して作品集を作ってもいいと思います。会社よりも作品を目指した方がより具体的な場合があります。

例えば最近だと日本ではCGアニメーションのアニメの作品もかなり多くありますよね、もしそういう作品に携わりたいのであれば絶対にアニメ的な表現の作品を入れるべきだと思います。

数年先にこういうプロジェクトが予定されている、もしくはシリーズでこういう作品を作り続けているという有名な作品を目指すのであれば、その作品に寄せるというもありだと思います。(例えば具体的に、ゾンビ、四足歩行などはものすごいアニメーションのスタイルとしては特化してますよね)

ポートフォリオをみるだけで「ああこの人はこういう作品に携わりたいんだ」とわかる感じです。

やりたい仕事

ツイッターでは書きそびれたので、この項目は追加です。ポートフォリオからは「自分のやりたい仕事」も見えないとダメだと思います。

やりたい仕事というのはどういうことかと言うと、ざっくり言うとジェネラリストかスペシャリストかみたいな事です。ジェネラリストを目指すならいろいろな作品(モデリング、アニメーション、ライティングなど)を入れていてもOKなのですが、もしスペシャリストを目指すのであれば、もっと絞ってもOKです。逆にアニメーターを目指しているのに作品集にモデリングの作品ばかりだとわけが分からないですよね。

また、特にスペシャリストを目指しているのであれば、そこまでクオリティが高く無いものを沢山入れても意味がないと思います。また、海外の仕事はスペシャリストの仕事が多い印象なので、海外なのか国内の仕事なのかも関わってくるかなと思います。

例えば海外の仕事になってしまいますが、CGアニメーターの仕事に関して具体的に言ってしまうと映画の仕事だとレイアウトアーティストという仕事があるので、アニメーターは基本的にはカメラを動かしたりカットを作ったりしません。なので、作品集の中にカメラワークを意識した作品を入れても全く評価されないこともあります。

やりたい仕事が見えるかどうか?というのはそういうことです。

制作に対する熱意

制作に対する熱意というと、精神論みたいな感じで嫌なのですが具体的に説明します。

ぶっちゃけ実際に熱意があるかどうかどちらでもいいと思います。ただ、例えば自分の作品集に学校でやるような課題しか入っていないと、他の就活をしている学生と似たような作品集になってしまいます。そうなると、その作品集を見る人からすると(実際にはすごいやる気があって一生懸命作った作品でも)「やらされた学校の課題だけなのかな?」と思われてしまいます。

最後のプレゼンのところでも改めて書きますが、作品集は人に見せることが前提なので自分の主観的な感想よりも「どう見えるのか?」ということが一番大事です。

余力がある人や自主的に制作が出来る人は、ぜひ学校でやるような課題以外のもので自主制作したものを入れるのがオススメです。もしそれが大変そうだったら、少しでもいいので自分の作品がただの学校の課題に見えないような工夫があるといいと思います。

例えば、学校の課題ではただソフトの使い方だけならったとしても、自分なりにコンセプトやストーリーを考えてそれを課題に乗せる感じです。僕もクラスでよく言うのですが、こういうものが入っていると「課題」から「作品」に変わると思います。

作品集には「課題」ではなく「作品」を入れましょう

プレゼンに対する意識

作品集について意外と大事なのは「プレゼンに対する意識」で、学生の作品集でも最も足りないのがこれだと思います。プレゼンというとものすごい壮大な事を言っているような感じがしますが、一言で言うとみる側に立って「見やすいかどうか」です。

先程も書きましたが作品集は自分よがりではだめだと思います。基本的には「人に見せる」「自分を売り込む」ためのものだと思うのであくまで人に見せることを意識しましょう。

作品集をみる会社の人は基本的に何も知らない他人です。作品集を通して自分の技術やスキルをアピール出来るようにしましょう。たまに見る良くない作品集は、ただ自分の今まで作品を並べただけのものです。

  • 自分は何が出来るのか?
  • どういうスタイルが得意なのか?
  • どういう技術を持っているのか?
  • 作品の何を担当したのか?
  • どれくらい時間をかけたのか?

この辺りの項目をプレゼンテーションするつもりで作るといい感じです。

注意
もちろんプロになるとレジュメ等から今までの仕事がわかったり、経験が豊富で有名になると必ずしも必要ではないです。ただ学生でこれからプロを目指している人は自分自身のデザイナーとしての売り込みは大事だと思います。

今回はこんな感じで学生の就活用の作品集でよく見る、技術はあるのに良くない作品集についての解説と改善策でした。

特にこれから就活を始める学生の皆さんの少しでもお役に立てたらうれしいです。

読んで頂いてありがとうございました。

では、

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