アニメーションエイドってなんですか?

CGアニメーター向けすぐに使えるメモ55(ポーズの立体感)

海外の映画スタジオでCGアニメーターをやっている若杉です。 今回は、

ポーズの立体感について

書いてみようと思います。

ポーズの立体感とはなにか?

手描きアニメーションを作るときには、ポーズや絵を描いてるうちに段々と質量が減っていってしまったり、立体感が減ってきしてしまったりすることがあります。そこで、手描きアニメーターには立体感を維持して絵を描き続けることが求められます。実際にアニメーションの原則には、その部分に触れているソリッドドローイングという名前の原則もあったりします。

その点、CGアニメーションの場合には、リグというものがあるので、実際に質量や立体感が欠けるということはあり得ません。

ただし、その代わりにCGの場合には逆に、”立体感があるはずなのに立体感があるように見えない”角度やポーズなどがあったりします。

どういう事かと言うと、そのままでも立体感があるはずなのに、立体感を演出・誇張しないといけない場合があります。

この立体感の誇張の事をチート(ごまかし)と言います。

キャラクターが口を開けたポーズですが、このポーズはリグをそのまま使っているので、本来は立体感はあります。ただ、このアングルからだと、口の形が平面的に見えて、立体的に見えないのがわかるでしょうか?

そこで、この場合は、あえて口角の部分を少しだけデザインを壊して、カメラから見た時にしっかりと立体感が、 出ているように見せます。

MEMO
別の角度から見ると、このように、口の形が壊れているように見えます。決まったカメラがある場合はある程度は、チートは許されますが、やりすぎると後々問題が出ることもあります。

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