こんにちわ、海外でCGアニメーターをやっている若杉(@ryowaks)です。
筋肉の動きをリアルに力強さが出るように作りたい
という人の為に、今回は筋肉の動きについて僕が普段から気をつけていることをまとめてみます。CGのアニメーションだと、この力強さを出すというのが実は意外と難しいところだったりします。この力強さの表現に関しては、僕はいつもイメージしているものがあります。それはゴムの動きのイメージです。ゴムの動きをイメージするとはどういう事かというと、、、
潰したらゴムボールのように反発してきます。 引っ張ったら輪ゴムの様に元に戻ろうと引き戻されます。
つまり、ゴムも筋肉も力を入れることで、どちらも弾力があるという点で同じような動きになります。この弾力の感じをアニメーションで表現するならば、このような動きになると思います。
こんな感じの動きです。この2つの動きはどちらも弾力を感じる動きになっていると思いますが、これはどちらも”オーバーシュート”という動きをしています。オーバーシュートに関しては以前別でもう少し細かく記事を書いたので、詳しく知りたいという方はそちらも参考にしてみてください。
このオーバーシュートという動きを表情(この場合は眉毛)に当てはめると、このような感じになります。左側はオーバシュート無しの動きで、右側がオーバーシュート有りの動きになります。左側の動きもそこまで違和感があるわけではないですが、思い切り上に上げたり、下に下げたりして、筋肉の力で少し押し戻されている弾力のある感覚を表現出来ているのは右側のアニメーションになると思います。
このオーバーシュートは筋肉の動きを表すのに色々な体のパーツで使えますが、特に表情(眉毛、まぶた、 ほほ、口など)で使うと細かい動きの表現にとても役に立ちます。これを入れるだけで、表情の筋肉の柔軟性と弾力性を同時に表現できるようになります。
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