こんにちわ、海外でCGアニメーターをやっている若杉(@ryowaks)です。
皆さんは、キャラクターのポーズを作るときにどんなことに注意しながらポーズを作っていますか?CGアニメーションの場合は、リグがあるので、ある程度はデフォルトのままでポーズを作ってしまう人もいるかもしれないですが、
- どういうサブテキストを伝えたいのか?
- どういうデザインにするとどのように伝わるのか?
を常に頭に置いておくことはととても大切です。ポーズに関する記事は今までもいくつか書いてきましたが、今回は特に「頭の角度」について普段から気をつけていることをまとめてみようと思います。
なぜ頭の角度なのか?
なぜ具体的に頭の角度なのか?と言うと、キャラクターのポーズを考えたときに、お客さんの目線を考えると、一番最初に目がいくのがキャラクターの頭(表情)です。
つまり頭に目線が行くからこそ、微小な変化でも、ニュアンスに大きな変化が生まれてしまうということです。
頭に目がいく=頭の微妙な角度の変化でも全然違って見える
まっすぐと斜めの印象
ポーズの話に入る前に、サブテキストの話をしましょう。この2つの線を見たときに、皆さんはどんな印象を受けますか?左の方は、まっすぐな線ということで、「まじめ」「真剣」「硬い」「力が入ってる」こんな印象を抱きませんか?それに対して、右の線は、ななめなので、「不安定」「力の抜けた」「脱力感」「注意散漫」「不真面目」のような印象を抱くと思いませんか?
こんなシンプルな線でも持っているサブテキストに違いがあります。これをポーズにも使っていこうという話です。
- まっすぐの線 「まじめ」「真剣」「硬い」「力が入ってる」
- ななめの線 「不安定」「力の抜けた」「脱力感」「注意散漫」「不真面目」
キャラクターに当てはめてみる
この2つのポーズを見比べてみてください。それぞれ同じ表情をしていますが、頭の角度だけ違います。頭の角度しか違いは無いのにポーズから得られる印象(サブテキスト)が全く違うのが分かるでしょうか?最初のポーズの方は、真剣に怒っているような印象が得られます。2つ目のポーズはそれに対して、少しだけ相手を見下したような印象で、真剣に怒っている印象は無くなっていますね。
どうしてこんなに印象が違って見えるのでしょうか?
それは、上で書いた通りこの2つの理由です。
1、キャラクターのポーズは真っ先に頭に目がいく
2、真っ直ぐな線と斜めの線でのサブテキスト違い
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