どちらが大事?
では、ここで「冷蔵庫の食材」と「料理の腕前」どっちが大切なんでしょうか?
ここで想像して欲しいのですが、例えば貧乏学生で、冷蔵庫の中に卵とモヤシしか無かったとします。笑 でも、それでも一応生きてはいけますよね(たぶん)。卵焼き、、モヤシ炒め、、目玉焼き、、スクランブルエッグ、、モヤシサラダ、、。まあ、栄養偏りそうだし、飽きると思いますが、生きてはいけます。
これって僕の今までの経験と体感から言うと、英語でも全く同じなんですよ。
どんなに文法とか、ボキャブラリーとか知らなくも、現地に住みだしたら絶対”なんとか”なります。毎日卵三昧みたいな、味気ない英語になるかも知れないですが、生活出来るし、仕事も出来るし、なんとかはなります。笑
逆に言うと、英語を使って会話をする能力というのは、実践的だからこそ伸びるものだと思うんですね。普段から英語を使わないのに、英会話を勉強するのは、普段料理しないのに料理本でレシピ覚えるようなものだと思います。レシピで書いてある内容を暗記するより、料理しながら作り方覚える方が絶対簡単ですよね。作ってみたら意外とナツメグ要らなかったみたいな事もあると思います。笑
逆に食材が豊富にあれば、料理の腕前も無理なく自然に上がってきます。
これが良く一般に言われる、”海外来ちゃったら英語喋れるようになるよ〜”の理由だと思います。
じゃあ、これから海外を目指している人や、海外に行くために英語を勉強している人は何もしなくていいのか?と言われると、そうではないです。まずはおすすめするのは、日本にいる間にひたすら冷蔵庫に食材詰め込みましょう。使うかわからなし、会話で使えなくてもいいし、発音出来なくてもいいので、とにかく知識や語彙を増やしたほうがいいです。
なんで勉強は必要?
ここで”なんで現地に住み始めたら英語はどうにかなるのに英語を勉強する必要があるのか?”という話ですが、
生活、仕事に関しては、英語はどうにかなります。卵&モヤシ英語で生きていけます。ただし、長い目で見て海外に永住したい人や、長期的に海外生活をしたいと思っている人にとっては、卵&モヤシだけではストレスになってしまいますし、楽しく生活が送れなくなってしまう可能性が高くて、結果的にすぐに言語の問題で日本に戻ってしまいます。(もちろん戻る事は全然悪い事じゃないですよ。)
具体的にどういうことかというと、銀行の口座に関すること、家を探したり、引っ越しの手続き、ビザの手続き、なにかトラブルがあった時に全て英語で対処しないといけなかったり、英語の電話、、、、などなど挙げていったらキリがありません。笑
長期的目線でこういう面でストレス無く過ごす為に!英語は必要なんですね。
ちなみに、個人的にこの単語・文法の勉強に関してはむしろ日本でやるべき!と思います。なぜかというと、日本人が日本人に向けて書いた英語の文法や単語本が日本いれば手軽に沢山手に入りますよね。絶対日本の参考書の方がわかりやすいはずです。更にここで最初に触れた日本の英語教育の話に戻ってくるのですが、英語の文法って実は中学・高校で習う文法で十分だと思うんですね。なので、中学や高校の教科書や参考書に戻るのも全然アリだと思います!
これに関しては、賛否両論あって、”英語の文法は英語で書かれている文法書の方がわかりやすいよー”という人もいるかも知れません。ただ、個人的に、日本語で書かれた文法書が分かりづらいと認識出来るくらい英語の文法分かる人は、そもそももっと上のステージにいるのですぐに海外来ちゃって大丈夫だと思います。笑
なので、、、
”将来海外に行きたくて今から英語の勉強するとしたら何から手をつけたらいいですか?”
という質問への僕なりの答えは、、
ネイティブは生まれて一人前の英語を話せるようになるまで10年以上かかります。我々も同じ位の時間を英語圏で費やせば英語なんて自ずから身に付く筈ですが、そんな時間はありません。そこで必要なのが日本語の土台を利用して英語を組み立てる方法です。(語学学校の中には初学者から徹底して原語で教える流儀のところがありますが、効率の面からは疑問に思います)
別の言い方をすると、日本語を使った英語(文法や語彙)の勉強は、武術で言えば「型」を習うようなものです。型がしっかり出来ていればいる程、現地での「他流試合」で身に付くものも多くなるように思います。
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