アニメーションエイドってなんですか?

CGアニメーター向け すぐに使えるメモ5(頭のスクアッシュ&ストレッチ)

海外の映画スタジオでCGアニメーターをやっている若杉です。

みなさん、スクアッシュ&ストレッチという言葉を知ってますか?アニメーションのかなり基本的な部分で出てくる用語で、とてもシンプルなルールですが、キャラクターに使うときには少し気をつけたいポイントがあります。

スクアッシュ&ストレッチについてもっと知りたい!という人の為に、僕がキャラクターのアニメーションにスクアッシュ&ストレッチを使うときに普段から気をつけているポイントをお話します。

まず、スクアッシュ&ストレッチについておさらいします。

スクアッシュ&ストレッチというルールは、ボールが跳ねるアニメーションなどでよく使われるのは知ってる人が多いかなと思います。気をつけて欲しいことはひとつだけです。質量を同じに保つことです。縦にストレッチしたら、その分横幅を狭くして、横にスクアッシュしたら、縦を縮めてください。言葉で説明すると複雑ですが、水風船をイメージしてみてください。どんなに形が変わっても質量は同じですよね。

何てことは無いルールですが、キャラクターにスクアッシュ&ストレッチを応用した時に実は大事になります。

キャラクターに応用したときに、スクアッシュのポーズでは、つぶれた分だけ横に広げて、質量は一定に保つようにしてください。また、顔は、目や口、眉毛すべての部分がつながっているので、それぞれのパーツが全てつながっているように全体的にスクアッシュ&ストレッチさせてると、より柔らかい雰囲気のポーズが作れます。

ほとんどの場合、硬い部分(頭蓋骨)はスクアッシュ&ストレッチさせないほうがいいです。ボヨンボヨンしすぎて、人間らしさが損なわれポーズに違和感が出てしまいます。

MEMO
ちなみにこれはアニメーションのスタイルによります。スマーフの映画の時には、アニメーションのスタイルとして例外的に頭全体かなりスクアッシュ&ストレッチしてもOKでした!

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