アニメーションエイドってなんですか?

​CGアニメーター向けすぐに使えるメモ47(スミアフレーム)

こんにちわ、海外でCGアニメーターをやっている若杉(@ryowaks)です。

スミアフレームという言葉を聞いたことがない、知らない

という人の為に、今回はスミアフレームというアニメーションにおいて大事なテクニックについて僕が知っていることと、使い方、使うときのポイントについてまとめてみたいと思います。スミアフレームというのは、特にアニメーションにおいて速い動きを作るときに絵を引き伸ばしたり、残像を描いたりするフレームの事をいいます。手描きのアニメーションの場合にはモーションブラーを後から作ることが出来ないので、モーションブラーの役割でもあったりします。


スミアフレーム無し
スミアフレーム有り

CGの場合にはあとからモーションブラーがついてくるので、スミアフレームは要らないんじゃないかと思われる方も多いかと思いますが、どうして必要なのか、使う理由と注意点について書いていきます。スミアフレームの役割は大きく2つあります。

①動きの軌道

速い動きの時に動きの軌道を明確に出来ます。速い動きを作りたいときには、1フレームでの移動距離をなるべく大きく取りたいですすよね。大きく取れば取るほど、動きは速くなるのですが、実はその時に弊害が出ることがあります。前のフレームからの移動距離が長いと、どういう軌道を通って動いているのか見てる人にとって分かりづらくなってしまうんですね。

そのような時にスミアフレームを作る事で、どういう軌道を通って来たのかがわかりやすくなり、速い動きでも動きを目で追いやすくなります。

②モーションブラーの形を作る

モーションブラーの形を作る。CGの場合は後からモーションブラーがついて来ますが、必ずしも綺麗なブラーが出るとは限りません。スミアフレームは(比較的)自分が思った通りにモーションブラーの形を作るのに役に立ちます。(もちろん完全に、、、ではありません 笑)

注意
スミアフレームはリグの自由度によって、どこまで出来るかがかなり変わってきますが、細かい部分まで詰めるのであれば、すべてのコントローラーを使って出来る限り思った通りの形を作れるように工夫してみましょう。またスミアフレームはリグが壊れて見えますが、ほとんどの場合はスミアフレームの上にブラーがかかるので、問題になることはありません。

わかすぎ

読んでいただきましてありがとうございました!少しでもお役に立てていたらシェアしてもらえると嬉しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください