海外の映画スタジオでCGアニメーターをやっている若杉です。
重さの表現について
アニメーションで重さの表現は意外と難しいですよね。重いものを持っているはずなのに、重く 見えない、、、みたいな事はよくあります。 しっかりとした重さを表現する為にはいくつか簡単なポイントがあります。今回は重さの表現が苦手だという人の為に、重さの表現のポイントについて書いてみます。今回は特に気を付けている重さの 表現のポイントを3つにまとめてみました。
①体のバランス
重いものを持っていたら、体のバランスが崩れます。バランスが崩れた分、体を傾けなければなりません。 つまり、その傾き具合で持っている物の重さが伝わってしまうわけです。 詳しくは、てんびんの法則について書いた記事も参考にしてみてください。
②体との距離
体との距離から遠ければ遠いほど、持ったときに重く感じます。つまり、「体から離して遠くに持てる=軽い」 という様に見えてしまいます。重く見せたかったら、なるべく体の近くに物を寄せましょう。
③力のつりあい
ものを持っている時には、「力のつりあい」を気を付けましょう。(力のつりあいについては、これも他の記事 も参考にしてみてください。)
簡単に言うと、物を持ち上げるというのは、「物の重さ」と「それを上に引き 上げる力」が同じになることで持ち上げている状態を維持出来ています。「引き上げる力」=「物の重さ」 なので、より全身を使って引き上げる動きを作ればつくるほど、持っている物は重くなります。
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