③ CGアニメーションの面白さ
CGアニメーションの仕事の面白さは、1つ目はテクノロジーとアートの間にあるというところです。CGアニメーションの仕組みの部分の話で少し分かったかも知れないですが、僕らがやっていることは、そこまでテクノロジーが必要なものではないですよね。基本的にはすべて手作業で人形を動かしているようなイメージなので、求められるのは圧倒的にアートの技術です。絵を描いたり、デッサンをしたり、そういう基礎的な技術も必要です。(実際に、仕事をするまでほとんどコンピュータは触った事がなかった人もCGアニメーターとして働いていたりすることもあります。)
一方で、やはり作っているものはCGなので、普段はすべてコンピュータを使って仕事をするので、便利なスクリプトがあったり、いろいろな最新技術が自分の知らない所で使われていたりします。自分のアニメーションの見栄えが、色々なテクノロジーを使って綺麗になっていったり便利なツールが 導入されていったりするのは、常に新しいテクノロジーに触れていることになるので面白いです。たまにテクノロジー寄りで、スクリプトもかけたりするアニメーター もいたりします。
また、チームでの仕事になるので、チームプレイヤーとして皆でひとつのものを作っていくのもまた面白かったりします。
もう一つは、僕らの仕事は動きを作るだけはなくて、動きを”考える”ことも大事な仕事の一部です。監督の話を聞いて登場のするキャラクターの性格や心情、場面やストーリーの流れを考えて、どうすれば一番わかりやすく観客に伝えられるか、、、 監督の想像を上を行くような動きのアイディアや演技を出すことが求められます。
僕は実はこれがアニメーターの仕事の一番面白いところだと思います。ポーズを作ったり、動かしたりももちろん大事ですし、面白いですが、いろいろとリサーチしたり、自分で動いてみたり、スケッチブックにアイディアを出したりしてる時が一番創造的で楽しいです。
今まで芸術は趣味の程度で抑えておこうと考えていましたけど、今回の若杉さんの話を読んで3DCGアニメーションの世界に飛び込んで行っていいのだと改めて確信が持てました。ありがとうございました( ´・∀・`)
コメントくれてありがとうございます!!そう言ってもらえるとうれしいです!!