アニメーションエイドってなんですか?

中・高校生向け CGアニメーターってどんな仕事?

① CGアニメーションの仕組み

ちなみにここでは分かりやすくCGアニメーターと言いますが、正確に言うとCGキャラクターアニメーターという職種です。キャラクターの動き専門のアニメーターって事ですね。

実は手描きの2Dのアニメーションも、CGアニメーションも仕組みは全く同じなんです。

1秒間のうちに〜枚という決まった枚数の絵を流す事で絵が動いてるように 見せるんですね。手描きのアニメーションの場合は、この絵を手描きして、CGの場合はこれをコンピュータの中で作ります。

どれくらいの速さで絵を流すのかも変わって来ます。CGアニメーション映画の場合はこれが基本的には24枚です。手描きのアニメーションは8〜12枚で手間が多い分少ない場合が多いです。この規格は、さらにゲームやテレビなど、業界や国によっても変わってきます。

手描きの2Dのアニメーションとの大きな違いのひとつとしては、CGのアニメーションの場合は手描きのアニメーションよりも作る工程で色んな仕事が絡んでくる事ですね。 いろんな工程を経てから実際にアニメーションを作る工程に移ります。

  1. キャラクターを(パソコンの中で)造形するモデリング
  2. 造形したキャラクターに(動かせるように)骨組みを入れるリギング
  3. キャラクターを動かすアニメーション

本当はもっともっと沢山の仕事がありますが、ざっくりとこんな感じです。

手描きのアニメーションを想像していると、造形とか骨組みとか訳が分かんないですよね。笑 実はCGアニメーターの仕事は、操り人形を動かす仕事に似ています。操り人形を動かす専門の仕事の人は、人形自体を作ったりはしないですよね。それと同じ感覚です。人形の造形と骨組みは他の専門の仕事の人が行って、そこまで出来た段階で自分たちの元に届きます。そして、動かすことに専念しているのが CGアニメーターの仕事です。

この操り人形の事を”リグ ”というのですが, アニメーターはこのリグを動かしてポーズを作っていきます。リグは本当の操り人形のようにしっかり関節などが作ってあるので、アクションフィギュアの様に腕を曲げたり頭を傾けたり、 実は、かなり感覚的に動かすことができるようになっています。

MEMO
*ちなみに海外では、専門職としてCGアニメーターはアニメーションの仕事だけを担当するのが一般的ですが、日本ではジェネラリストという仕事もあり、アニメーション以外の仕事も全般的に担当する場合があります。

ポーズを作った後にそれを動かす為には、それぞれ作ったポーズを時間軸の上に 置いていく必要があります。時間の単位は先程も触れたとおり、フレーム(映画なら1秒間=24フレーム) という単位を使うので、8フレーム目にこのポーズ、15フレーム目にこのポーズ、、、、 というようにポーズを置いていくイメージです。

作ったポーズからポーズの間は、実はコンピュータが計算してくれるのですが、説得力のある精確な動きを作る時には、コンピュータが計算したポーズではうまくいかないことが多いです。なので、結局ポーズとポーズの間にもまた新しいポーズを作って、、、、その繰り返しでスムーズな動きを作って行くことが多いです。CGのアニメーションは手描きに比べたら手間が掛らないように見えますが、実は細かいところまで手で直している事もあります。アニメーションボタンがあって、押したら動くような仕組みではないんです。笑

MEMO

*手描きのアニメーションとの違いは、手描きでは作画と動画で担当する人が 違いますが、CGアニメーションでは基本的には両方ひとりで最後までやります。

 

*CGアニメーションでは、モーションキャプチャーという人間の動きを取り込んでそれをリグに当てはめる方法もあります。”動きを入れる”という面では割とすぐに出来ますが、そのデータがそのまま使えることは少ないので、その後アニメーターが動きをチェックして、先程の手順で手直しをしていたりします。

 

*CGアニメーションの場合、キャラクターの質感や水、風の表現などはアニメーションが 終わった後から足されていきます。アニメーションの段階ではプラスチックみたいな簡素な質感ですが、出来上がりを見ると色々な要素が足されていて、見栄えもかなり良くなるので、自分のアニメーションが出来上がっていくのを見るのはかなりワクワクです。

CGアニメーションの場合、キャラクターの質感や水、風の表現などはアニメーションが 終わった後から足されていきます。アニメーションの段階ではプラスチックみたいな簡素な質感ですが、出来上がりを見ると色々な要素が足されていて、見栄えもかなり良くなるので、自分のアニメーションが出来上がっていくのを見るのはかなりワクワクです。

2 Comments

くば

今まで芸術は趣味の程度で抑えておこうと考えていましたけど、今回の若杉さんの話を読んで3DCGアニメーションの世界に飛び込んで行っていいのだと改めて確信が持てました。ありがとうございました( ´・∀・`)

返信する
わかすぎ

コメントくれてありがとうございます!!そう言ってもらえるとうれしいです!!

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください