そもそもジェスチャードローイングとはなに?
そもそもジェスチャードローイングとは何かというと、30秒から1分くらいの短い時間で モデルや街を行く人などを観察して描き上げる描き方です。
30秒でディテールまで描ききって、プロポーションも完璧なんて絵は絶対描けないですよね。つまりこのジェスチャードローイングというのは、目的も描き方のアプローチも、長い時間をかけて描く模写とは全く違うものなんですね。
代わりに、ジェスチャードローイングでは、短い時間の中で大事な要素を観察してそこだけをしっかり描くんです。では大事な要素って一体なんでしょうか?
例えば上の写真を見てこれは何だと思いますか?”人間が腕で輪を作っている”と思った人は、細かい部分まで 見すぎています。これは、、、
「P」です。
もちろん一概にそれ以外がダメと言うわけではありませんが、絵を描く時には細かい部分に注意を払ってしまう人が多いです。なので、これくらい一番伝わってくる大事な要素を見つけることが大切です。
もうひとつイメージとして分かりやすいのは、似顔絵です。
伝えたいこと(特徴)をしっかり捉えて、 そこだけを強調して描く似顔絵は、英語でCaricature(カリカチュア)と言います。特徴を捉えて シンプルにわかりやすく視覚化するという意味でもあります。
まとめると、この”大事な要素を見つけて抜き出す”という部分が、細部まで描きこむ模写などの絵と、ジェスチャードローイングの大きな違いに なります。ジェスチャードローイングでは「観察力」が鍛えられるというのは、こういうことを考えながら描くからなんです。
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